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第6回ハイライト「石原明氏」

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「最速で企業を発展させる方法」

日時:2010年7月3日(土)
つたえびと:石原明氏(経営コンサルタント・日本経営教育研究所代表)

石原 明

今回のつたえびとは石原明氏。前回までは福岡の経営者が中心でしたが、今回は経済の中心地である東京の進んだ話を福岡でも是非皆さんにも聞いてもらいたいという塾長・山本の熱い気持ちに石原明氏が応えてくれることによって実現しました。

~石原明氏プロフィール~

静岡県生まれ。大学卒業後、初めての就職先はヤマハ発動機㈱。営業活動の中で、数名の魅力的な経営者に出会い、「経営」というものに興味を持つ。 1985 年に外資系教育会社に転職。世界約6万人のセールス担当の中で常にトップクラスの実績を収め、1989年「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞。 1995 年には日本経営教育研究所を設立し、経営コンサルタントとして独立する。以来、各社の顧問、講演及び執筆活動などで多忙な毎日。通称「石原式マーケティング」と呼ばれる「勝てる仕組み」を構築し「儲けのサイクル」を最速で回す独自のマーケティング理論には定評がある。経営者向けに情報提供を行う「高収益トップ3%倶楽部」を主宰し、全国規模で述べ3,500人の会員を持つ。 2006 年、コーポレートブランド「Concept&Knowledge Platform(知のプラットフォーム・CK PLAT)を立ち上げ、企業が最速で発展するためのノウハウを体系化している。

自己紹介を含めて

今日初めて僕のことを知った人?
半分くらいかな。


出身は静岡県です。紹介にあったように始めの就職先がヤマハ発動機㈱。行こうと思ったわけではないです。気がつくと周りが就職活動していて、あわてて就職活動を始めました。その結果、ヤマハ発動機㈱になったわけです。

性格は何でも見たがり知りたがりです。
面白い社長さんに会ったときの話です。
経営するときに皆さんはどちらのタイプですか?

例えば、その仕事を一から全てやっていくか。それともマネジメントから入っていくか。
ラーメン屋でいうと麺を作るところからやっていくか、それとも経営からやっていくかです。
僕がヤマハにいたころはゼロから始める人が多かったです。でも、他業種から入ってくる人は感覚が違っていて経営から入っていくのですよ。
その社長はあっという間にどんどん成功していきました。 その社長さんは製品に触ったこともなかったし乗ることもできなかったです。これでは修理できませんよね。

ちなみに誰かが「これおもしろいよ」って始めたとします。それが黙っていても儲かっていることが分かれば、どんどん新規で参入が始まって競争が起きます。
競争が起きれば最後にどうなるかというと、マーケットのシェア理論ですが「1番手、2番手、3番手、その他」に分かれます。
加速していくと、最終的にその業種・業態の会社の数は3社や4社くらいに絞られます。細かく見ていくと「1番手が50%、2番手が25%、3番手が12.5%、その他全部で12.5%程度」になります。
日本の会社の分布は上場会社は4000社あります。そして、全部で250万社。その80%が売上3億以下の会社です。 儲かる業種はライバルが多いのが特徴です。どんどん勝ったところが負けたところを飲みこんでいきます。

それに対して、オートバイは最初良くなかったですよ。浜松を中心に3千件程度あるにすぎませんでした。でも、オートバイは日本の機械産業に多くの人材を輩出している。 ホンダ、ヤマハ、スズキと面白いことにバイクの場合はどこの店でも同じバイクしか置いていないですね。
コンビニだと棚に乗るだけで競争が凄まじいことになっています。なおかつ種類も多い。
こうなると商品力が大きいわけです。商品力が大きいと経営力が分かりにくいです。
でも、バイクの場合だと、ライバル会社の数が少ないためにその会社の経営センスがあるかないかによって成功するか横ばいかなどが結果にすぐに出てきます。

こういうことが分かったというのは、僕にとって大変いい教科書になりました。

こういう人と付き合ってください。

皆さん、どういうタイプの人と付き合うといいと思いますか?

それは、何か質問したらすぐに答えを教えてくれない人。
「あなただったらどうする」と、逆に自分が考えさせられるような人。

そうやって自分で考える事で、経営力・顧客に対したモノの見方が付いてきます。そうやって部下に考えさせる事によって社員の成長が付いてきます。
自分で考える人と考えない人で、「考え方・モノの見方・ビジネスの作り方」がここまで差がついてしまうのかと思いましたよ。これで経営が楽しくなったのです。

転職もしました。ある監査法人にです。
ここで小さい会社から最終的に大きい会社になるためには何が必要かわかりました。下から見るのと上から見るのではモノの見方が違います。上の世界を知っておかないと日本では成功しないですね。
大きい会社はビジネスモデルができています。大企業では時間さえ経てば儲かります、これは誰が入ってきても同じです。

ただ、大きい会社にも問題点はあります。大きい会社は国の成長率と同じになってしまうのです。会社はマーケットに対して合わせ過ぎないほうがいいですよ。マーケットを顧客に近づけすぎると、成長するときは一緒に成長しますが、落ちるときにそれに合わせて落ちてしまいます。
それと、会社は全員一丸にならないほうがいいです。全員が同じ方向に向かわないほうがいい。社員の2割くらいの人は遊びを持つくらいでいいですよ。
なぜか?ハンドルを切らなければいけないときにハンドルを切れなくなるから。


僕はコンサルするにあたっては業種を問いません。製造業、販売、医療、歯医者、建築、IT、テレビ局、個人のプロデュース等で多岐に渡っています。
僕の特徴は社長の思惑と違うことをやることです。社長はですね、自分の会社のことを分かっていない人が多いですよ。だから、僕は違う方向でやっていくのです。もっと楽な方法でやっていくなどですね。必要に応じて教育から社長の性格を変えるといったことまでやります。

経営者としてどんな思考を持ったらいいか。一流の会社を作るためにはどうすればいいか。
そのためには皆さん自身がどうすれば一流の経営者になれるか。
一流の経営者になれれば最速で企業が発展する。

一流とは?

皆さん、一流の定義は何だと思いますか?

「一流の定義=○○」

○○に入るのは何だと思いますか?

「反復」です。反復に耐えられることです。
例えばバッグとか。使っても飽きがこない、使えば使うほど味が出てきます。使えば使うほど楽しめますよね。
他には車ですね。ベンツがいい?それともボルボ?これはもはや車を超えた存在ですよね。車を機能と捉えるか質感と捉えるかの違いです。一流は質感を感じさせるものですね。

それ自体が自分を成長させてくれるものです。
質感を感じさせる会社を目指せば、結果として一流の会社になります。
ということは経営者も一流にならなければならない。
会社も個人も反復に耐えられるとは何かと考えると、それは成長の過程にあるということなのです。
会社の経営をやると成長が遅い会社・どんどん成長する会社に分かれてきます。
会社は経営者のレベルにしか成長しないのです。経営者自身の成長の早さが会社の成長の速さですよ。

製造業のビジネスを考えた時に絶対に影響するものは何でしょうか?

ほとんどの人は部品が商品だと思っている。ぜんぜん違いますよ。モノを作っている現場そのものが商品です。
現場が進歩・成長しなければならないのです。現場を見てもらえばいいのです。そうすることで営業を多くしなくていいようになります。
また、社員研修は社内だけでやっても絶対に駄目です。社外も巻き込んでいかないと。
改革していく可能性のある現場を見せることです。「次に来たときはまた変わっていますよ」って感じで。現場が成長していく事を見せる事で相手の方から「是非、お宅にお願いしたい」と言ってくれるようになるのです。


僕の顧問先がこの状態になっています。
世界中から工場見学に来ます。油圧のユニット部品を作る会社でコマツ・日立建機・川崎重工とかもこの会社から部品を仕入れています。この会社、中型までの油圧ユニットの世界シェア50%です。
変化をしていくことを外に見せると自分たちが外に出向くことなく主導権を握ることができるいい例です。

自分の会社と自分自身を見て、反復に耐えられますか?
多くの企業は成功するとそこで成長する事を辞めてそこで止まってします。一流の企業は成長し続けなければならないのです。そのためには反復が必要です。「やずや」が反復の例ですね。

成長し続けることで3ヶ月前の自分が分からなくなるくらいになりましょう。自分自身も会社も3ヶ月前の自分・会社が分からなくなるくらいになりましょう。
経営者自身がそうなると結果として組織も当たり前のように変化していくものなのです。
そういう感覚を経営者も持ったほうがいいです。

もう一つの一流の会社の定義。

「高さと深さ」を持つことです。
どんな意味かと言うと、例えば少なくともその業種で1位になることです。地域でもいい、日本でもいい。自社がターゲットとしている中で1位になることです。
高さを積むことを考えると、まずはどこがターゲットかを考えます。
ターゲットが福岡だとすると福岡のライバル会社を見ておかないといけません。今までは経済が右肩上がりだったためにライバルを見なくても売り上げが上がっていきました。
でも今からは、ライバルの情報を集めてライバルを知っていかなければならないのです。

人間としての一流

そして、人間としても一流を目指さなければいけません。
登山家・小西浩文さんの例を話します。
この人は世界にある8,000m以上の山14のうち6 の山を無酸素で登った人です。凄いよね。しかも、8,000m級の山というのは無酸素状態で一度行くともう二度とは登れないらしいんですよ。それを小西さんは何度も登っているんですよ。

一流というのはこんな感じなので凄いのが想像できますよね。

小西さんが言う生き残る技術は「生かされているを捨てる」ことだそうです。日本の経営者に会うと「生かされていることに感謝している人が多すぎる」と小西さんは言われていました。
自分の目標を達成したかったら強い意志・気持ちを持つことが大事ですよね。
そういう意味で「生かされているのを捨てる」という言葉は象徴的ですよね。

人選が大事

本当に一流の会社にしたいのなら自分の成長もそうですけども、人選が重要になってきます。
人は顔を見ればわかります。顔には2種類の顔があります。
「DNA上の顔」と「その人が人生の中で築き上げた顔」です。「築き上げた顔」が本物の人を採用することです。リンカーンが言った「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」というのはこれにも通じますね。
企業が本当に成功しようと思ったら自分の本気度と経営陣の本気度がないと無理です。それには自分が一流になることと人選が大事なのです。

靴磨きの長谷川君

経営者が経営を始めた時には、ほとんどの方が高さを積んでいない。経営者の高さにしか会社は成長しないのです。

去年の自分と比べてみてください。
業界に対する知識や技能等が明らかに増えている人は成長しています。
会社の成長に対して社員の成長が上回ってしまうと人が辞めていきます。会社がつまらなくなるからです。会社は絶えず成長しなければならない。
そして、その過程で会社は組織化しなければいけない。

なぜか分かりますか?
現場の仕事をスタッフの人にやってもらって、経営者は経営しなければいけないからです。経営者が営業しているということは経営をやっていないのです。
会社は2層になっていて、現場(サービス)と経営に分かれています。経営は先を構築すること・会社を成長させることです。
経営者はそういう時間配分やスタンスを持たなければいけません。
ビジネスモデルが強い会社は社長がいなくても現場が回ります。逆にビジネスモデルがない会社は社長がいないと現場が回らないのです。

知り合いの中に始めからそういったことをやって成功した人がいます。
靴磨きの長谷川君です。現在ではシューズラウンジ「Brift H」(ブリフト アッシュ)の主宰です。表参道に店を出していて有名人や芸能人が来店する店です。

彼には時間の使い方を教えました。時間を3分割するのです。
基本的に経営者の時間の使い方はこれに当てはめればいいですよ。

時間を「生活」「成長」「人脈」に3分割してください。

「生活」ここで生活を維持するためのお金を手に入れてください。働く時間の3分の1で生きるためのお金を稼いでください。ここで注意して欲しいのは儲かるからといってガンガン稼いではいけない。

「成長」これは文字通りに成長するための勉強をしてください。専門性を高めたりして、自分のブランドを作ってください。

   長谷川君には専門性を高めるために「革の学校」に通ってもらいました。

「人脈」人脈を作ることです。今の日本では、三角形の頂点の部分の人たちと繋がらないと成功しないのです。その人たちと繋がるための人脈作りです。

大企業の人脈作りと中小企業の人脈作りは異なっています。
三角形の下層の人たちは会ったその日から「仕事付き合い」を始めてしまいます。
しかし、上層の人たちは人物を見ているのです。下層からの提案を受けても受けつけません。なぜか?上層の人は人脈があるからです。

始めは儲からなくていいんですよ。儲かるからといって稼いでばかりいると成長のための勉強や人脈作りが出来なくなります。専門性を高める上でも勉強をしてください。人脈作りをしてください。

長谷川君の話ですけれども、靴磨きがいいと思った理由はですね「上層の人とかかわりが持てる」からです。
たいていの商品は使って行くうちにどんどん品質などが悪くなっていきますね。
でも、靴は手入れしていくうちにだんだんいいものになっていく。

靴磨きが下になる理由って分かりますか?磨く時に客の下になるからです。

でも逆転の発想をしてください。
長谷川君は、靴をカウンターの上に置くことでお客様の目線を上げるのです。そして、そこで磨くのを見てもらうスタイルをとっています。こうなると靴を磨く側と磨いてもらう側の関係は逆転しますね。
これ、逆転の発想です。

どうやって成長するか。

成長すると決めたらとにかくスイッチを切らないことです。仕事だったら仕事のスイッチを切るな。
日本の学校はみんなで一緒に成長します。成長が早い人も遅い人も。でも、社会に出ると成長するスピードは自分で決めますよね。
成長することが普通になるまではスイッチを切ってはいけない。

新人教育でも言っていることです。新卒で入ってきた人には「トップの3%になれ」と言っています。残りの97%にはなってはいけない。
そのためにはどんな勉強をすればいいのでしょうか?

住宅の会社に入ったのなら住宅の知識を覚えなさい。開発の会社に入ったのなら開発の知識を覚えなさい。まずは知識を入れておかないと基礎学習しておかないと楽しくも何ともないですからね。
人間はある程度の知識がないと面白くも何ともないのです。興味が湧くと面白くなってきて好きになってくるのです。これは、早く若い人に教えないといけないですね。
知識を頭に入れて、「少なくともこの仕事はできるぞ」っという段階まで行かなければいけません。


そして、2年めに入ったらどうするかと言うと、自分と自分の「3年先に入ったトップレベルの人」と比べてみて勝つことです。
3年経ったときには5年先、5年経ったらときには10年先の人と比べてみます。
そこで自分が勝っていたら絶対に行けます。

求めている自分の姿と今の自分の姿を比べて先に行っていたら、それは幸せです。成功です。そうだったら考えが全てプラス方向になります。逆に遅れていたら考えが全てマイナス方向になります。
絶対に先へ先へと行かなければいけません。

自分が成長しないといい人脈はできないのです。自分よりも目上の人や自分よりも遥かに成功している人と縁を持ちたいのなら、その人から面白いと思われないといけないのです。本当に成功したいのなら成功はそっちの方向からしか来ないのです。

一流の条件として、経営者はコミュニケーション能力を持たないといけません。
これはどこから来るのだろうと考えると、成長の過程から来るのです。
まずは自分自身の中身ができてからの話です。
本気になって3年・5年やり続けると分かってきますよ。

能力がない人はこれからの時代、仕事がなくなりますからね。誰でもできる仕事をやっていたら全部安いコストのほうに行ってしまいますよね。中国のある企業の例ですが、日本でどう頑張っても300円かかる仕事が中国のその企業ではたったの10円でできてしまっているという実情があります。
このままでは誰でもできる仕事がどんどん日本から出て行って仕事がなくなりますよ。
中国には是非行ってみたほうがいい。中国人の凄いところは成長意欲が旺盛なところです。中国人は非常に積極的です。日本の会社でも、日本人よりも中国人のほうを採用したいっていう会社があるほど中国人はすごいですよ。

高収益TOP3%倶楽部

これは私がやっている経営者向きの会です。主にビジネスモデルとマーケティングを提供しています。売れる仕組み・勝てる仕組みを提供しています。マニュアルも提供しています。
マニュアルは情報商材と全く違います。情報商材は誰かがやった体験を丸ごと紹介するものですが、その情報商材が出回った時点でそのマーケットは終わっていますからね。アイディアは最初にやった人しか成功しません。
でもマニュアルは違います。

理論と法則がありますが、これに当てはめると情報商材は理論でマニュアルは法則です。

理論は急速に使えなくなります。世の中が変わった瞬間使えなくなるのです。
でも、法則は何年経っても使えます。心理学とかは法則です。
ビジネスモデルとは何かというと、提供する主体・商品やサービスの側から考えて勝てる仕事を組み立てることです。

ビジネスモデルとマーケティングが機能した状態になる戸凄く儲かります。この仕事は経営者の仕事です。

マーケティングは売る方向です。ロジックです。
ちなみにモノを売るのに一番難しいのは、初めて会った人にこちらのモノを売ることです。
化粧品とかですね。
売る前に何をしておくか、その前に何をしておくか、そのまた前に何をしておくか。というようにプルダウンして考えていく。これがマーケティングです。
何で会ったその日にモノが売れないか?
売るとすれば意地と根性と努力がいります。これは不確実な世界ですね。確実の世界に持っていかなければいけないのです。こういうことをこういうふうにやっていけば結果が出る。これを繰り返していけば、儲かるのです。

ビジネスモデルは頭の中にストックしておくのです。そして何か新しいことを始めるときに、それを取り出してきて当てはめればいいのです。

まずは、本を読もう。

先程、話したスイッチを切るなということに関連してある本を紹介していきます。
これは、どんどん勉強していくしかないんですけど、人脈を広げる場合はそんなに一気に広がらない。まずは、本を読むといい。

なんで本なのかわかりますか?
いい本に出会うと、著者の人生で得てきたことが記録してあるのでコアなことが入ってくる可能性が高いのです。本に出会うことでいろんな凝縮されたものが入ってきます。
本が好きな人と嫌いな人との違いって何でしょう?
それは本に対する印象の違いです。嫌いな人は楽しい本に出会っていないのですよ。どう見えているのかと言うと「学校の教科書」を見ている感じです。
これは左脳で読んでいるのです。逆に右脳で読んでいるのはマンガです。

人生で一度くらいは狂ったように本を読んだほうがいいですよ。
何でなかなかいい本に巡り合えないのかというと、現在では本の数がものすごく多く、価格も同じものが多いからです。いい本であろうとなかろうと同じ値段のものが多いですね。マーケットではいいものは価格が高いが本は違っています。

本が好きでない人はまず面白い本に出会うことです。出会うっていってもどうやって出会えばいいのか分からない方もいると思います。
まず、友達で本を多く読んでいる人に紹介してもらうことです。
自分の先輩や目標としている人から紹介してもらうことです。
「今の自分が読んで面白い本って何?」って聞いてみてください。友人のフィルターを通してみるのです。
読書でいろいろな知識を集めておかないと人に会ったときに対応ができないですよ。知識の受け皿を作ることが読書なのです。

ちなみに、どれくらいの量を読めばいいのでしょうか?
答えは1000冊くらいです。
これだけ読んでいる人はコミュニケーション力と文章力がついています。
残念ながら本を読まないとコミュニケーション力と文章力はつきません。本は本でもビジネス書ばかり読んでいるとコミュニケーション力と文章力は身につきませんよ。
なぜか?
ビジネス書は人の感情に触れていないからです。
コミュニケーション力と文章力は何に比例すると思いますか?
本を読んだ量ですよ。コミュニケーション力と文章力を身につけようと思ったら小説を読むことです。
日本の言葉は表現能力が豊かです。だから、小説を読むとコミュニケーション力と文章力がどんどん身についてくる。
これは1000冊ほど読まないと基礎ができません。ちょっとした文章やプレゼンの資料などでもこの基礎が出来ていないと相手がグッと来ないですよ。

みなさんは1000冊の本を楽しく読みたいですか?それとも苦しく読みたいですか?

もちろん楽しく読みたいですよね。面白いって思って読むほうがいいですよね。
その方法として人のフィルターを通すのがいいのです。やっぱりいろんな人の考えなどが凝縮された本を読みたいじゃないですか。




僕の場合、もう1000冊は読んでしまったので、最近は読んでいません。本を読むよりも人に会ったほうが早いからです。大体の人は会ってくれます。これは、ある壁を越えてしまったからなのです。

この本、おすすめです。

「俺は本なんか読まないぞ」と思っている方は騙されたと思って読んでもらいたい本があります。
3冊あります。

将棋士の米長邦雄さんの「人生一手の違い 「運」と「努力」と「才能」の関係」
この本は左脳から一気に右脳で読むようになる本です。読んだ人はみんな面白いと満足するような本です。人生も将棋も同じで、どの方向に決断するかによって明日・明後日は全く違うものになりますよってことが書かれています。

堺屋太一さんの「鬼と人と―信長と光秀(上)(下)」
会社の幹部研修をやる時に「絶対読んで」っていう本です。トップとナンバー2の考え方の違いがわかる内容です。歴史の本ですけれども大変ビジネス向きの本ですよ。
これは組織のトップとナンバー2の思考の違いというものが書かれています。同じものを見てどんな思考をするか、立場の違いでどう考え方が違うかのかがわかる本です。何で堺屋太一さんがこんな本が書けたのかというと、堺屋太一さん自身が究極のナンバー2だったからでしょう。

報道カメラマンの宮嶋茂樹さんの「不肖・宮嶋 死んでもカメラを離しません」
この人はライフル射撃が趣味だそうですよ。構えたときの格好がカメラと似ていますね。ロシアの高官が来たときに狙撃されないように警察官が警備を固めていたのに正面からそれを撮影した人なんです。笑えるような本ですよ。


僕が書いた『「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント』の後ろに紹介してある本などもいいですよ。これは僕のフィルターを通した本ですね。
誰かのフィルターを通して面白いと思ってほしいんです。

何か新しいものに出会った時に自分で判断できるスタンスを作ることが世の中に出る秘訣なのです。
このスタンス・判断を持っていないとどんなに頭が良くても駄目です、やっていけません。客観的に物事を判断する力を持たないと。判断する受け皿を作らないと。そのための読書です。

いい読書の方法があります。この人は面白いと思ったらその人の本を出版した順に読んでみるといいですよ。これは最高に効率のいい勉強方法です。優秀な人の成長過程、優秀な人の頭の中が全部覗けますからね。
読書が面白くなると、知ることに対する興味が湧いてきます。この興味が湧いてくると成長することが当たり前になってきます。そして、この段階まで来たら他に5人くらいの人の本を読むといいですよ。1人だけだと考えが偏ってきますが、いろんな人の本を読むといろんな考えが入ってくるようになります。
読書をする事で知識・感性・語彙力がつくのです。
そして、おもしろいと思った著者が紹介した本を読んでいくと更によい。本で本を検索していくような感じですね。寝るよりも楽しくなりますよ。

読書はいろんな知識をどんどん吸収していきますが、それを続けるうちに新しい読書が見つかります。
この本は素晴らしい、知識を超えて人格的に人間性を高めてくれるような本に出会うのです。
自分の人生の指針になるような本に出会うのです。
経営者でそういう本に出会った人は曲がらない何かを持っています。その本に出会うとDNAとは違った顔になってくるのです。
こうなってくると会社も変わってきますよ。



最後に僕が書いた本を紹介します。

僕はしばらく本は書かない。本は伝えたいモノを書くものです。
最後に書くとしたらリーダーシップの本ですかね。

『「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント』 組織構築の基礎・自己啓発の本ですけれどもビジネス向きの本でもあります。この本の内容が組織に浸透すると仕事の速さが3倍になります。経営において最高の強さは速さです。ソフトバンクの孫さんがいい例ですよね。
目標の達成の仕方と時間経営です。速さを3倍にすることです。3か月の仕事を1ヶ月で、3年の仕事を1年で。成功するための生き方や考え方、価値観、コミュ二ケーション、勉強方法、お金の使い方などを書いています。「心を身軽にする80のインストラクション」を読んで、これで基礎が出来ます。

その上にビジネスモデルとマーケティングを載せていきます。

「営業マンは断ることを覚えなさい」「イヤな客には売るな!」の2冊です。 この2冊と合わせて、発想法・刺激に関して書いた本である「気絶するほど儲かる絶対法則」も読むといいです。
発想法の話ですけど、会議でいいアイディアが出ない理由って分かります?
それはね「いいアイディア出して」言うからですよ。これではなかなかいいアイディアは出ないですよね。切り口を変えてみるといいんです。
「見たことも聞いたこともないようなアイディアが欲しい」って言い換えてみるんですよ。形容詞を変えてみるんです。「聞いた瞬間みんなが笑うようなアイディア」とかね。

あと、日本の経営者は真面目すぎますよね。一生懸命頑張って成功しようとしている人が多いですね。
ビジネスモデルはむしろその逆で、極力何もしないで儲けるようにしていくんですよ。

企業成長のノウハウについては、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』を読んでください。成功するためにはお金を使って下さい。お金を使わないで成功できると考えている経営者が日本人には多いのが現状です。
経営は投資ですからお金を使えば使うほど成功する確率が上がるのです。考え方を変えていきましょう。

社長の性格・人格を変えてくれってよく言われるんですけれども、それにはこの本『うちの社長は、なぜ「ああ」なのか』がいいですよ。間違った価値観を変えるための本です。 2代目・3代目の社長さんに大事なのは人対人に強くなることです。これは喧嘩に強くなれということなんです。やっぱり社長の性格を変えないと駄目ですね。

最後に

成長するためには知識欲を持つ、変化することの楽しさを知ることが大事です。
そして、自分の専門性を高めること。それには本からは始める事が一番です。
知ることの楽しさを知る。それが分かると止まらなくなるから。
その結果として、成長していく。

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