HOME > 過去の成長塾一覧 > 第2回ハイライト「小野孝氏」
日時:2009年11月11日
つたえびと:有限会社D.D COMPANY 社長・小野 孝氏
今回の「つたえびと」は有限会社D.D COMPANY 社長・小野 孝氏。
1998年、福岡市中央区舞鶴で「ダイナーズオノ」開業させ、2010年には福岡県糸島市に「僧伽小野」をオープン。現在では福岡市を中心に12店舗を展開。オープンして半年は苦戦が続きましたが、その後は順調に売上が上がり現在ではどの店舗も予約で一杯になる繁盛店へと成長。
この段階に至るまでには、一つ大きな経験がありました。それは、ある日突然の「心臓病」の宣告でした。そこから「生きること」「感謝の意味」に気付き、ONO GROU P の躍進が始まります。
今回は小野 孝氏に「何のために仕事をするのか、生きる意味とは?」「仕事の極意」について熱く語っていただきました。
とにかく5年前から人に何かを伝えたいというその思いでそれだけで今は人生を生きています。おかげさまでこういう景気の中でたくさんのお客様に来ていただいています。
今日伝えたいことは、繁盛していますという事ではない。
人の生き方は思っただけ叶う、思えば叶うだけではなく、それは生き様・人生の目的・目標そして言霊となって行動となる。これを是非わかっていただきたい。
僕はここ6年で自らそれを体験してきました。今まではこんなこと考えられなかった...。
人の持っている偉大なるパワー・力ありますよね?
「ええ、こんなことがあるの」っていうような偶然ありますよね?
でも、それは偶然じゃない。必然なのです。
僕はこの6年間で体感してきた。この体験をもとに自分が得た「幸せ」という気持ちや想いを1時間話したい。
これを語るときに自分の病気のことを外しては語れない。
病気の宣告を受けてからは週に1回通院をしていますが、それ以後は毎日毎日ハッピーでしょうがない。
みなさんは自分の人生に満足していますか?
これはお金では買えない。本当に買えないもの。
病気のおかげで自分は30歳で気付くことができた。
でも、みんなは事あるごとに出来ない事を理由にして自分が満足できない状況にしてしまっている。それでイライラしたりしている。
考えてみてください。五体満足というだけで幸せじゃないか。世界をみてください。
日本人として生まれただけで世界の80パーセント以上の人より幸せじゃないですか。20パーセントに入れた訳だからこれだけで幸せなのに人は贅沢よね。五体満足が当たり前だと思っている。
自分の中で幸せとは、「生きる・感謝・夢・言霊・行動」です。
それは「当たり前です」。
感謝の人生・ありがとうの人生と言うけれど、時にありがとうの人生と言うものがわからなくなる。自分に余裕があるときは「ありがとう」ということができるけれども。
調子がいい・余裕があるときは「ありがとう」といえる。
しかし、一番試されるのはそうじゃなくなったときです。ついつい「当たり前」だと思ってしまう。
なんでもそう。自分の奥さんに対しても時には当たり前だと思ってしまう。
この当たり前だと思っている間は「感謝」がないのです。
そう考えると「ありがとうの人生」が分からなくても、「ありがとう」の反対が「当たり前」だと分かれば自然と「感謝」の気持ちがわいてくる。
みんな幸せになれるのです。これだけは分かってほしい。
みなさん、仕事は何のためにしているのですか?
もちろん、幸せになる為ですよね。
しかし、たいていの人は、食べていくためだと考えている。
もう一度考えてみてください。
人なんてあと何年生きられるかわからない。
僕はおかげさまでこんな病気になってしまった。本当にありがたい。
みんな同じ確率。誰もわかっているようで分かっていない。
自分だけがよければよいという心を持っている。
違う、自分のことを犠牲にしてでも他の人のことを助けたいという心を持つことが大事なのです。きれいごとだと思われても構わない。
こういう気持ちが、奇跡が奇跡を呼ぶんだから。この心を持つだけで、偉大な力・声をいただけるんだから。でも、下心を持ってそう思ったりしてはいけないですよ。
自分のことを犠牲にしてでも他の人のことを助けたい。これが、生きるという事なんです。
これが、生きる目的なのです。
自分を犠牲にしても他を助けるという人生にすれば幸せになれる。
人のために何かをしていこうという気持ちをもっともっと大きくしていこう。そういう目的があればいっぱい力がもらえる。
目標があるのは素晴らしい事です。大切なのは、ここに何のためかということが無ければいけない。自分の場合、いつも問いかけている。自分が死ぬ時をイメージできますかということなのです。
これは何のために生きているのかということ。その後に人生目標(目標)ができる。
そこに言霊が加わる。この言霊が大事なのです。プラスの言霊とマイナスの言霊とでは大きな違いがでてきます。人間は思うだけで全く違ってくるのです。
人間の脳の価値どれくらいかわかりますか?
パソコンを例として〇〇社のパソコンは10万円。
人間の脳は200億円にもなるそうです。
問題はその中身。どんなソフトを頭の中に入れるかなんです。
これは大きく分けて2つしかないのです。
プラスかマイナスかしかないです。でも、マイナスを入れる人がいっぱいいる。
何でそんなにマイナスを入れるのか?
「叶」という文字を見てみましょう。
「叶」⇒口から+で叶う。「叶」⇒これに-を入れると吐く
プラスの言葉の一番は何でしょうか?
それは、「ありがとう」です。
マイナスになるときはどんな時でしょうか?
自分が何か踏み出そうとした時には、苦難・壁が来る。新しい価値観がくる。
こういうときに人はマイナスになる。
でもその苦難は人間力をあげるためのチャンスなのです。
そして、来るのは苦難だけではないんです。神仏は解決策も一緒にくれる。
乗り越えられない苦難はこないんだ。
ピンチがあるとみんなは後ろを向いてしまう。ショックが大きすぎて後ろを振り返ってしまう。
前を見ようよ。光はあるよ。見えなくても必ず光はある。
せっかくもらった人生がある。前を見ようよ。あまりにも人生を軽く見ていないか。
苦難・壁ありがたい。これでしか人間は成長できないんだから。
マイペースで成長はあるか?
無い事は無い。
しかし、人が成長のほとんどは「自分犠牲にする・他人を助けたい利他の心」が「自我の心」を上回るときなのです。これは1人の時はないこと。周りに人がいる事が必要なのです。
見えなくなったときは耐えようよ。迷ったときは考えてみて。プラスの言霊・プラスの行動に変えよう。
一歩踏み出せない理由があるとすれば、それは失敗するかもと思うとき。そんな事を思う事があるかもしれない。でもよく考えてみて、失敗なんかしない。どんな選択肢を選んでも全部正解なんだから。失敗なんか恐れなくてもいい。失敗はやりすぎなければいいんだから。
成功するまでやり続ける事が大事。必ずやれます。
このパワーが人を成長させる。
人は人で支えられているんです。
例えば握手です。
握手とは年代を超えて同じ温度になれる瞬間です。握手からはいろんなことを感じる。
これがまず基本です。
簡単そうでなかなか出来ない。
例えば、あいさつ。
以前は自分からはした事がなかった。社長だからって言って、従業員から挨拶してくるまでしなかった。でも社長とか関係ないよね。人対人なんだから。
あいさつは心の扉を開く事です。今、できていない人は勇気をもってやってください。
なかなかできないけど、挨拶は素晴らしいことですよ。
そして返事です。
何かをやってくれと言われたときに、「はい、やれます!できます!」といってみようよ。この信頼関係・絆を築くことが大事なのです。
上司などを信頼しているんだったら「はい、やれます!できます!」というべきなのです。
この素直な心こそが心の扉をあけるんです。素直じゃなければ自己成長ができない。
逆に頑固であってはいけないのか?
生きる事に頑固なのはいい。でも、言霊・行動に頑固なのはいけない。頑固だと新しい事・価値観がきたら、拒否してしまう。
素直な心だったら扉が開く、価値観が変わるのです。
大事なのは素直な心を持つことです。社長であるとか、年齢とか関係ないんです。
だって、一生成長やもん。
成長とは何でしょうか?
生き様でしょ、価値観でしょ。
若い人はよく勘違いする。金持ちが成長だと。それだけで図ってしまう人が多いんです。
全然違う。
成長とは、心じゃないですか。
こんな人になりたいと思った時には、その人を真似ることが出来るかどうかです。 自分は病気になってからはメモしまくりです。メモ帳は3つ持っています。 僕の場合、車や歩いている時は携帯の音声メモを使います。例えば、怒る時は携帯の音声メモにまず入れます。それを自分で聞いてみると自己反省にもなる。それで思った事をメモ帳にメモする。
もとめてはいけないけれども、「ありがとう」といってもらう仕事・関係でありたいと僕は思っている。
これはすごく大事なことです。全部、鏡なんですよ。 例えば、店長の鏡が部下です。これがわからないとだめです。 僕の妻の口癖ですが、私の表情・顔が私の通信簿と言う言葉があります。
年代が違うので温度が違っていますよね。何かをやるとき、ここに着地したいという思いがありますよね。この思い以上の温度に熱くならないと若い人には伝わらない。でも、時には若い人たちの温度にもならないといけないのです。この温度が分かりますか? という話です。お客様の温度が分からずに商品を売ったりできますか? 熱くなったり、ときには同じ温度になることも必要です。でも相手の温度以下にはなってはいけないですよ。
知ることだけではだめ。
知って行動することです。わかっていて行動しないことは本当にだめ。
勇気を持って行動しよう。すぐ行動。
「いつかやる」ということはありえないのです。
これは、もう1人の自分が見ているということなんですよ。
1人になったときに試される。もう一人の自分を見たときに、いかにどれだけ・一生懸命やって、いかに利他的な思いでやっているかということは全部自分の免疫についてくるんです。他人は誤魔化すことができる。
でも、自分は誤魔化せないのです。
「生きる・感謝・夢・言霊・行動」がわからないと、10年くらい儲けることができるかもしれない。
しかし、もっと長期になった場合はどうか?
例えば僕の場合は、いろんなお店を紹介しています。こう思う人がいるかもしれない。そんなことをしたらうちのチャンスが無くなる。
そんな事はない。逆にチャンスが無限になるんですよ。
とくに困った時こそ、他人の手伝いをするその気持ちが大事なのです。
弱った時こそ、利他の心です。何でもいいんです。ゴミ拾いでもいい。
何かに気付かされるのです。
「生きるという感謝」と「人生目的」の中で、人に本当に喜んでもらえている仕事についているかも含めて、やっぱり使命感なんですよ。
例えば、中越地震のときに瓦礫に埋もれた母親と子供のこと覚えていますか?
子供は救出されましたが母親は亡くなりました。これは母親の子供に対する無償の愛(利他の心)なのです。
そして、レスキュー隊の人々もです。1人でも逃げましたか?彼らは使命感を感じて、救出活動に当たったのです。この使命感こそが人を動かすのです。
これが究極です。まずは人は死ぬという事を分かって欲しいんです。
分からない人は、自分の名前の由来を知ってほしい。
両親はこんな名前の子に育って欲しいということが込められているはずですよ。
僕が一番伝えたい事は、
今を本当に大事に大事に大事に生きて欲しい。